同時に小野智吉の横浜FC在籍も終了した。
チームは去年、一昨年と比べると上々の成績を残せた事は多くのサポーターが認めるところ。
そして、岸野サッカーを更に追求していくためには「熱い・走れる・壊れない」という要素が求められる。
残念ながらトモキチには「壊れない」という要素だけが足りなかった気がする。
2010シーズン最終戦ではボランチとして先発フル出場。
積極的に守備をし、全線に絡み、ミドルシュートを狙い、カズにスルーパスを出し、フリーキッカーも務めた。
2006シーズンでは、出場停止のアウェーゲームにも関わらず、ホペイロとしてチームに帯同するなど他の選手から信頼された。
移籍元のベルマーレではボランチながら、横浜FCでは左右サイドバック、左右オフェンシブハーフ、ボランチと多くのポジションをこなすことができたのも彼のサッカーセンスのなせる技である。
しかし、在籍期間中は多くの怪我に悩まされた。
才能がある故に、怪我の多さだけは残念でならない。
初めてトモキチのプレーを見てから八年間、彼を応援し続けてきた。
年初に色紙を持って「サインと今年の目標」をお願いすると
「J1昇格」
と書いてくれた。
ホーム仙台戦では左サイドからカットインした後に右足で狙い済ましたロングシュートがGK高桑の手を弾いてゴールに突き刺さった。
雨の三ツ沢でPKを止められたこともあった。
横浜FCのJ1初のゲームで、浦和の選手の突破を止め最初のイエローカードをもらった。
すべてが今では良い思い出である。
思い出がありすぎて、今、トモキチにどんな言葉で感謝を伝えれば良いのか分からない。
月並みな言葉で申し訳ないのだけれど、こう伝えたい。
今まで
僕たちのために戦ってくれて
ありがとう。
トモキチがこの先どんな道を進むのかは分からないけれど、これからも「こっそり」応援していこうと思う。